スタンディングデスク 効果 論文

スタンディングデスク 効果

スタンディングデスクの効果については様々な情報が飛び交っていますが、日本の企業で行った研究結果がインターネットで見つけました。

それは、2017年から2018年にかけて行われたもので、行ったのは大林組技術研究所本館テクノステーションです。

なぜ大林組のシンクタンクが?と思ったのですが、建築業界も、単にオフィスビルやマンションを建設するだけでなく、環境が人体の健康に及ぼす影響を考慮しなければいけなくなっているといった意識が高まっているからでしょうか。

企業がオフィスを新たに取得する際には、例えば、やるべき業務やその立地条件、配置される人の数を考慮しながら、1階は受付で最上階が社長室といった見栄えや既存の商習慣的なもので各セクションを配置するだけでなく、そこで働く従業員の健康面に焦点を当てたオフィス環境の重要性はますます高まる気がします。健康を考慮した環境なら、当然そこで働く人の業務効率は高められるでしょうし、そこから生まれるバリューの質も高まり、結果的に顧客満足度の向上にも寄与するでしょう。

さて、おおまかな実際の実験方法は2パターンで実施されました。

■実験方法

・パターン1
期間:2017年8月~9月
対象人数:10人
スタンディングデスクの設置方法:
自席に卓上タイプのスタンディングデスクを設置する。
使用条件:
勤務中に座位・立位姿勢は本人の自由
一日職場で勤務する日を選び、複数日実施。

・パターン2
期間:2017年12月~2018年1月
対象人数:100人
スタンディングデスクの設置方法:
1フロアのオープンオフィスの打ち合わせスペースや個人差業容ブース、会議室の席に、従業員の約30%をカバーする様々なスタンディングデスクを設置。
期間中、終日職場で過ごす1日間に積極的にスタンディングディスクをしてもらうよう促す。どのスタンディングデスクを使用するかは被験者の自由とされ、使うタイミング、作業内容や姿勢なども自由。

パターン1、パターン2について、実験後にアンケートを行う。

■実験結果

・パターン1
スタンディングディスクを使用した平均時間:平均27.7%
スタンディングディスクを継続使用した平均時間:24.6分
座位を継続した平均時間:38.2分
被験者の集中度は、立位・座位で大きな違いは見られず。

・パターン2
スタンディングディスクを利用することで、業務効率が高まった、集中力が高まったと答えた人ほど気分や身体のリフレッシュがされた。
座位姿勢の方が立位姿勢より長時間で時間には個人差がある。
立位・座位ともに姿勢維持時間が長いほど、集中度が高い。
立位で長時間維持すると負担感を感じる被験者が一定数いた。

■実験結果からの考察

実験結果から、スタンディングデスクは長時間座位で作業し続けることで健康面に与えるマイナスな影響を回避する一つの手段であり、立って作業することを受け入れることで、気分をリフレッシュし、業務効率を上げるという効果を期待できる。

ただし、継続作業時間はスタンディングディスクを使用する際の姿勢や位置などを考慮することで、その健康に与える効果を更にアップできそうです。

両足とお尻の3点で体を支えることによるメンタル面でのマイナス効果を回避したり、従来通りの作業に対して、や前後する作品への影響を考えると、実際の日本でスタンディングディスクを使用するという方法は、仕事の幅を広げる。スタンディングディスクを前向きに受け入れることで、その作業効率や集中度はさらに向上することが期待できそうです。

 

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