少しずつですが、階段の登りの際の疲れが薄らぐのを感じています。前回紹介した体重移動の効果だと思います。
この体重移動を意識するようになって、そこから派生して、スポーツのあそびの重要性というのを感じます。
現在、テニスの4大タイトルの一つ、ウインブルドンがイギリスで開催中です。
私は、自分ではテニスはしませんが、プロテニスプレイヤーたちが、コートでプレイするのをテレビ観戦するのは好きです。とりわけ、一年で、大会が開催される立った数週間の為だけに日々入念に柴の手入れが施されるこのウインブルドンがとりわけ好きです。
そのウインブルドンですが、男子だとフルセットだと5セットマッチにも及びます。時間で言うと優に3時間を超える長丁場。その間、ゲームの合間のほんの少しの休憩だけで、なぜあれだけのクオリティが持続できるのか?あれだけ激しいプレーを長時間しても疲れないのはなぜか?以前から不思議でした。
それが最近になって自分なりの理由というのがわかった気がします。それは「あそび」です。
サーブを打つ。
コートに来た球を返す。
これらの一連のプレイの合間。
自分がボールを打ってから返球されるまでのほんの数秒の間。
この時間の選手の様子を注意深く見ていると、相手のボールに構える姿勢をとる合間に、ふっと状態を起こして脱力するようなしぐさをしている様子が見て取れます。
私は、この数秒間、一瞬の動作の時に選手は休んでいるんじゃないか?というのを確信しました。筋肉をずーと緊張しっぱなしでは、5セットゲームはおろか、1ゲームでもいくらプロテニスプレーヤーでもへとへとになってしまうんじゃないでしょうか?
陸上で言えば、100m走のペースで長距離を走るのが不可能なのと似ています。
それを可能にしているのが、プレーの合間のほんの数秒の脱力だと思いました。
これを自分の日常生活にも活かせないか?
なぜなら、階段の上り下り、自宅での筋トレ、自宅でのスタンディングディスクを使った作業など、疲労感が増すと作業効率が落ちたりモチベーションが落ちたりと目的達成にブレーキがかかってしまうと思ったから。
そこで、日常生活の中に「あそび」あるいは「脱力」の瞬間がないか、作れないか、という視点で探してみると、意外とありますね。
スタンディングディスク利用中のステッパーをこぐときには絶えず動かす意識ではなく、調度左右の足が水平になったときに止めてみる。
自宅でスクワットするときに立ちあがったタイミングや、一番膝を曲げて下がったポイントで意識してあそびを入れてみる。
階段を登るとき、踏み込んだ足に体重をかけて状態を上方に付き起こしかけた時にふっと力を抜いて、起こす動作の完成を利用して登り切る、という意識。
一見一連の連続した動作の中に、端から見ていると気付かないレベルで脱力、休憩を入れる。
そうすることで、一瞬でエネルギーが復活し、結果として動作を長時間継続する、あるいは同じ時間であれば疲労が減る。
そんな効果を実感しています。
同じことしてるはずなのになぜ結果が残せる人とそうでない人が出てしまうのか?
それが不思議でできる人の行動を観察してみたりする。そんな経験ってありませんか?
でも、見たからといってその違いが判るとは限らないんです。
なぜなら、上で見たようなほんの微細な違いやなによりもどういった意識、思考の素にされているのか?はただ単に見るだけではわからないと思うからです。
ということで、階段の上り下り、ステッパーを利用したスタンディングディスクの利用を更に快適にするよう工夫改善をしていきます。