今を時めくIT企業だけじゃなく、旧財閥系大企業などがこぞってスタンディングデスクを導入しているという記事に触れて、それならと私も立って作業をしようと背中を押されました。
成功している人のまねをすれば自分も成功できるのではないかという物真似ですが、この情報がなかったら試そうという気すら起こりませんでした。
ただし、きちんとしたスタンディングデスクや昇降式デスクを購入するのはまだ早いかなと思いました。
決して手軽に買える金額なものでもないし、現在使っているパソコンデスクがもったいないというのもありましたし、何よりも、本格的なスタンディングデスクを購入する前に、立ちながら作業が本当にできるのかを事前に確認してからにしたいと思ったわけです。
言い方は良いですが、ようはビビりでしたw
専用のスタンディングデスクがなくて実際に立って作業ができるのか?
その際に大変参考になったのが、前の記事で作家のヘミングウェイがやったことでした。
ヘミングウェイが行った事
↓
「胸の高さまである本棚の上に木製のブックスタンドを置いて、そこにタイプライターに使う原稿用紙を乗せて鉛筆で書く」
です。
ただし、私の場合適当な本棚はありませんし、ブックスタンドもありませんでした。私が参考にしたのはそこではなく、ヘミングウェイが何を使ったかではなく、既存のものを代用したというところでした。
私の場合の既存のものは、使っているパソコンデスクでした。これをうまく使えないかと考えました。
このパソコンデスク。もともとはデスクトップパソコン用に作られた設計のものです。
真ん中にパソコンを置くテーブルがあって、その下にはキーボードを置くキーボードスライダー。
上部には、プリンターを置く上棚がありました。
そこで、プリンターを上棚の上にノートパソコンを置いてはどうか?
ただし、これだと立って作業するときに高さが若干低すぎました。
そこで、用意したのがコンクリートブロックです。これはホームセンターで適当なものを買いました。
床はフローリングだったのでブロックの下に敷くマットもホームセンターで購入しました。
これで何とか格好がつきました。
早速、即席のスタンディングデスクで作業したわけですが、結論から書くと失敗でした。途中で耐えられずに辞めたわけです。なんちゃってなじょうたいながらも、一応立ってパソコンを使うには致命的ではなかったのになぜか。
理由はスタンディングデスク側ではなく、私の方でした。
期待した割には思ったほど効果を実感できなかったんです。
確かに、使い始めて30分かそこらは新鮮な気分で作業ができるのですが、それ以上だと段々落ち着かなくなり、作業に集中できなくなってきました。
もうひとつ、私は息子が中学に上がる時点で、それまで分の部屋として使っていた部屋を、息子に明け渡していました。(実際は嫁の独断でしたがw)
それ以来、自宅で作業するときは、家族がいるリビングにパソコンデスクを置き、そこでやっていたんです。
私が、意を決して即席のスタンディングデスクで作業をすると、それを見た家族が物珍しそうに注目し始めました。当たり前といえば当たり前ですが、これも少なからず落ち着いて仕事ができない理由になっていたのではと今から考えると思いました。
自分としては、満を持して始めただけに、意外な結果でとても失望しました。とはいえ、そのまま予想外のストレスを抱えた状態で、立ったまま作業をし続ける気にもなれず、結局元の座っての作業に戻ってしまいました。スタンディングデスクに挑戦してから1ヶ月も持ちませんでした。
するとどうなったか?
結局以前に感じていた問題
・集中力が長続きしない
・途中で眠くなる
・肩や腰が疲れて目も緊張感が高まる
といったストレスに再び悩まされることになったわけです。
このような状態が続けば、やはり何らかの対策をとらないとという意識だけは持っていましたので、以前挫折したバランスボールに座って作業するのを再開してみたり、ポモドーロテクニックを使ったアプリケーションを利用して集中力を高めたりしてみました。
私が使ったアプリはFocusToDoというフリーソフトでスマホにインストールして使いました。
が、これも決め手にはなりませんでした。
ただし、スタンディングデスクを日常的に使うようになった今では、この理論の絶大なる効果を実感しています。つまり、スタンディングデスクもポモドーロテクニックも表面をこすった程度でこれは効果ないっと勝手に判断したことで、試した当初はその価値を全く理解していなかったんです。
初対面では全く意識しなかったのに、その後好きになり交際するようになるという恋愛とその意味ではちょっと似ていますねw
別視点だと、師匠から言われたことを自分では行ってるつもりでも、何度も師匠からダメだしされ、その後にようやく習得する。そうなったときにはじめて自分が言われた通りにできていなかったことを知る。つまり当初やっていた時はやったつもりになっていた、というのにも通じます。
つもりは怖いが、ポイントはそこに気づけるか?それには言葉で人に何かを伝えることは実は想像以上に難しいと日頃から感じていなくてはダメで、かつ自分がやっていることが正しいのかつもりなのかを判断できてるかということになるかと思いました。
コメント