スタンディングデスクという名前を知らなくても、そのネーミングからどういうものかイメージできる方が多いかもしれません。ここでは、その意味と、少しでも興味を持っていただけると思う概要を説明します。
スタンディングデスクとは、立っている机ではありません(笑)
多くの方が、坐って仕事や作業を今でもされている中で、あえて立ってデスクワークを行うための机、これがスタンディングデスクです。
別の言い方で立位デスクという場合ものもあります。意味は同じ。他には昇降デスク。これは、坐っても立った状態でも作業ができるように座位の高さ調整ができる機能があるスタンディングデス机です。立ってるのに疲れたら座って作業する。それに飽きたら今度は立って作業に戻る。この昇降を選べる機能付きなので「高付加価値」な感じがします。
昇降機能がいるかどうか、どちらを利用するかは利用される方の趣味趣向、好みの問題なので両方ありですが、個人的には、昇降機能がないスタンディングディスクがおすすめです。
選べる方が何となく良さそうに聞こえますが、慣れない立作業を習慣化するための退路を断つという意味では昇降機能がない方を私なら選びます(意志が弱い)。
もう一つの理由が、余計な機能はない方がすっきりします。例えばドライヤー。
弱・普通・強と調節できても、結局いつも使うのは強風だけとかってありがちです。もしあらかじめそれがわかっていたら、種類は一つの方がわかりやすいし価格も安いでしょう。
アメリカの研究によると、人が一日で行う判断(決断)は35,000回という結果があります。避けられる選択は可能な範囲で少なくするに越したことはないでしょう。
ちなみに私は、毎朝使うネクタイは、ハンガーにかかっている端から使い、使い終わったら別のハンガーにかける方法をとっています。(最後のネクタイをもう一方のハンガーにかけ終わった翌日は、かかったハンガーから使わないネクタイをかけるハンガーがなくなって、すべてもう一つのハンガーにかけ終わったら、今度は逆パターンにする、を繰り返しています)
ちょっと話がそれてしまいましたが、スタンディングデスクを知ったきっかけは人それぞれだと思いますが、アメリカついでにいうと、アメリカの大手IT企業であるガーファ(Google、アップル、フェイスブック、Amazon)の多くがスタンディングデスクを導入したというニュースで興味を持った方も多いでしょう。私のその一人です。立ったまま仕事をするなんて、と眉唾に疑いを持たれた方はこのニュースを聞いて意外に思ったと同時にあの大企業がするのならスタンディングデスを利用する価値がもしかしたらあるのかもしれないと興味を持たれたかもしれません。
日本でも楽天が本社に導入しました。今思い起こせば、昔、無印良品に行った際に、接客の合間に店内で立位でお仕事されてる店員さんをよく目撃しました。当時は、隙間時間を無駄にせずに仕事をしてるんだなぁと感心したものですが、あれがスタンディングデスクの先駆けじゃないかと思ってます。
私は、過去にスーパー銭湯やインターネットカフェで店頭に立った経験がありましたが、フロントに立つときは、接客だけではなく、その合間にレジ金のチェックをしたり、チケットの用意をするといった付帯業務をすることを求められていました(平たく言うと、お客様がいなくてもさぼるな!ですw)。これも意識していませんでしたがスタンディングワークでしたね。
フロントに何時間も立ちっぱなしだと、足が疲れそうですが、フロントという狭いスペースでちょこちょこ動いていることで、意外と長時間フロントに立っても平気だったりしました。
こう考えると、「立ち仕事」という言葉が昔からあったように、スタンディングデスクを利用する環境というのは意外と古くからあったように思います。ただ、ここでは、立って接客する隙間時間に本来は机に座って行う業務を立ったついでに行うという「付随的」なものであるのに対して、昨今注目されているスタンディングデスクはもともとは座ってする仕事をあえて立って行うという意味があります。そういった意味では新しい視点だと思います。
座ってできる仕事をなんでわざわざ立ってするんだ?と普通なら感じてしまいます。わざわざと表現したように、今までは、立つより座った方が楽だと私も信じていました。私は専門の医者ではないので医学的説明できませんが、椅子に座るのはもともと楽なはずなのに長時間のデスクワークをする人の多くが肩こりや腰痛に悩まれているのは経験上知っています。
逆に立ち仕事の方には足の疲労、ふくらはぎの張り、といった身体的な悩みを抱えてる方も多いですね。両方に共通するのは、同じ姿勢を長時間していると疲れるということになるかと思います。この目線は、デスクワークをされてる方はもちろんですが、これからスタンディングデスを試してみようかと思っている人には特にポイントだと思います。詳細は別の機会に紹介します。
ここで思い出すのが、40歳を超えてもトップスキージャンパーで活躍されている葛西紀明さんです。葛西さんは自身の本の中で、「正しい姿勢だと長時間立っていても疲れない」と書かれています。こう考えると、職種に関わらず、立ち仕事もデスクワークもイメージほど違いはないのかもしれません。ただ、正しい姿勢を保つのはデスクワークよりスタンディングワークの方がはるかにしやすいと私は思います。これについても別の機会に紹介しようと思います。
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